
Riot Gamesは2025年9月18日、VALORANTにおいて「Riot Mobile」による多要素認証(MFA)の試験導入を発表しました。
今回の対応は、スマーフィング(低ランクアカウントでの不正プレイ)やアカウント共有といった不正行為を減らすことを目的としています。

試験導入の対象
まずは NA、LATAM、BR、KR の一部アカウントを対象に、Riot MobileによるMFAの有効化が必須化されます。
加えて、アセンダント以上(イモータル、レディアント含む)の高ランク帯アカウント に対しても、早ければパッチ11.10以降からMFA必須が適用されます。
スマーフィング・ブースティング対策
- パッチ11.08
- ゲーム内で「ランク操作」の報告が可能に。
- パッチ11.09
- NA、LATAM、BR、KRで共有アカウントに対してMFA必須化。
- 購入された疑いのあるアカウントやブースティング行為が確認されたアカウントを停止。
- パッチ11.10
- NA、LATAM、BR、KRのアセンダント以上のアカウントにMFA必須化。
- 2026年
- AP(アジア太平洋)、EUに対象拡大予定。
Riotは「共有アカウントの数を減らすことで、スマーフィングそのものも減少する」とコメント。アカウント共有は規約違反であることを改めて強調しました。
MFA導入の背景
Riotの調査によると、盗まれたアカウントの80〜90%がMFAを無効化していたことが判明。MFAを有効化することでセキュリティ強化にもつながるとしています。
プレイヤーへの呼びかけ
- 他人とアカウントを共有していない場合は影響なし。
- 複数アカウントを所有していても、共有していなければ問題なし。
- Riot Mobileでのワンタイム認証を行うことで、アカウントを安全に利用可能。
また、MFAを設定するとアカウント保護に加えて無料報酬も用意されています。
今後の予定
今回の導入は「試験段階」であり、プレイヤーからのフィードバックをもとに調整を行うとのこと。誤検知や認証の不具合など、懸念がある場合はプレイヤーサポートへの連絡を呼びかけています。
Riotは最終的に 世界的な導入と対象拡大 を見据えており、公平な競技環境の維持に向けた取り組みをさらに強化していく方針です。